幹細胞治療(Mesenchymal Stem Cell Therapy)

特徴と仕組み

臍帯由来の間葉系幹細胞(MSC)を用いて、傷ついた組織の修復・再生を目指す再生医療です。
自己複製能と分化能を活かし、損傷部位の修復や周囲細胞の活性化に働きかけます。

23Cでは新生児の臍帯由来「ウォートンジェリー幹細胞(WJ‑MSC)」を使用。
0歳児由来の細胞ゆえに高い増殖力と分化能力があり、培養済みの他家細胞を用いることで迅速な治療開始が可能です。

主な効果・応用

組織修復・臓器再生、炎症抑制・免疫調整機能

対応が期待される疾患:関節疾患、神経疾患、自己免疫疾患など幅広い分野。
慢性疾患や難治性疾患への適応も注目されています。

安全性

臍帯由来幹細胞は免疫原性が低く、拒絶反応や合併症リスクも少ないとされており、副作用は軽微(点滴後の発熱など)に抑えられています。

加えて、マレーシア保健省(NPRA)が認可した厳格な培養施設で製造されており、品質・安全管理を徹底しています。


セクレトーム療法(Secretome Therapy)

特徴と仕組み

幹細胞が分泌するサイトカイン、成長因子、エクソソームなどの「生理活性物質」を抽出し、点滴投与によって組織の修復や免疫機能を活性化させる再生アプローチです。
幹細胞そのものは使用しません。

主な効果・応用

組織再生促進、炎症抑制、免疫強化、美容・エイジングケアへの応用も期待出来ます。

関節疾患、神経疾患、美容(皮膚・老化改善)など多方面で研究および臨床応用が広がりつつあります。

安全性とメリット

細胞移植を伴わないため、免疫拒絶や腫瘍形成のリスクが低く、安全性に優れています。

幹細胞を管理・培養する工程が簡略化でき、コストや身体への負担が比較的少ない点も特徴です。

幹細胞治療との併用で相乗効果を狙うことも可能であり、即効性を期待されるケースもあります。


NK細胞療法(Natural Killer Cell Therapy)

特徴と仕組み

ナチュラルキラー(NK)細胞を採血で取得後、体外で増幅・活性化して体内へ再投与。
自然免疫力を高め、病原性をもつ異常細胞に対して攻撃を促す手法です。

主な効果・応用

がん細胞やウイルス感染細胞の排除、免疫機能強化

特にがん免疫療法の分野で注目されており、腫瘍抑制や再発予防、免疫力低下状態の改善などに寄与します。

治療プロセスと安全性

治療の流れ:採血→NK細胞の培養・活性化(2週間程度)→点滴投与。
ほとんど外来対応可能で身体への負荷が少ないです。

副作用は軽微であることが多く、一時的な発熱や倦怠感程度。
重大な有害事象は報告されていないとのことです。


比較まとめ

治療名主なアプローチ効果・用途特徴安全性・負担
幹細胞治療幹細胞そのもの(WJ‑MSC)を投与組織修復・免疫調整・再生高い分化能・再生力拒絶反応少、副作用軽微
セクレトーム療法幹細胞分泌成分(サイトカイン等)を投与抗炎症・組織再生・美容細胞非移植で低リスクコスト低・身体負担少
NK細胞療法体外で増幅したNK細胞を投与がん抑制・ウイルス感染対応・免疫強化自然免疫力活用副作用軽微、外来で対応可

相乗効果と選択のポイント

組み合わせ治療 が可能で、幹細胞治療+セクレトーム療法などを組み合わせることで、即効性と持続的な再生効果を強化することができます。

個々の疾患や健康状態に応じた提案を受けることが推奨され、専門的なカウンセリングを通じて最適な治療法が選ばれます。

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